似顔絵を依頼するときの「顔写真」上手な撮影方法は?

似顔絵を依頼するときの「顔写真」上手な撮影方法は?

2025年1月24日

イラストレーターに似顔絵を依頼する際には、顔写真を送る必要があります。

胸くらいまで入った写真で「正面/右ななめ/左ななめ」のように、3パターンくらい送っていただければ描けますので、撮影自体はそこまで難しくありません。

ただ、知らなければやってしまいがちな要注意ポイントが1つあります。

撮影者と被写体の「身長差」に注意

スマホでもデジタルカメラでも、撮影時は「撮影者の目元」にファインダーをあててシャッターを切ると思います。

ここで、撮影者と被写体に身長差があったら、どんな写真が撮れるでしょうか?

撮影者の身長が高い場合
被写体の身長が高い場合

わずかな違いではありますが、ぱっと受ける印象に差があると思います。

撮影者の身長が高い場合、見下ろす構図の写真が撮れます。

被写体の身長が高い場合、見上げる構図の写真になります。

これはお客さまからの見え方を想像すると、重要な違いであることが分かります。

わずかに見下ろす or 同じ高さで写真を撮る

お客様に見てもらうチラシや紹介資料などで似顔絵を使用する場合、見上げる構図(煽り構図:先ほどの2枚目のイラスト)だとお客様にやや威圧感を与えます。

逆に、見下ろす構図(俯瞰構図:先ほどの1枚目のイラスト)であれば、お客様に警戒感を与えにくいです。

思い切り上から見たような角度では違和感がありますので、少しだけ見下ろす構図、あるいは同じ高さになるよう撮影するのがベターです。

そのためには、撮影者が被写体の人よりもやや高い位置 or 同じ目線に立って撮影する必要があります。

ちなみに、描く側で角度を補正しようとすると、想像を元に描くことになるため、そもそも似なくなる恐れがあります。そのため、適切な角度で撮られた写真を用意していただくのが望ましいです。

顔写真を撮影する時の工夫(例)

  • 被写体よりも身長が高い or ほぼ同じ人に撮影してもらう
  • 被写体の身長が高い場合、撮影者が台の上に乗る
  • 被写体が椅子に座る(屈みすぎて服にシワが寄らないよう注意)

無理に高い位置まで腕をあげて撮影すると、変な角度がついたり腕が震えてピントが合わないので、腕を安定させられるポジションで撮りましょう。

まとめ

似顔絵をご依頼の際にご提供いただく「顔写真」撮影のポイントを解説しました。

撮影者と被写体の身長差を考慮して、お客様に威圧感を与えない程度の「わずかに俯瞰」または同じ高さのアングルで撮りましょう。

一応撮ってみたけど、これで大丈夫か不安…

そんな時もお気軽にご相談ください!


…ちなみに、観光地にはリアルタイムに描き上げる「似顔絵師」がいますが、彼らの短時間で特徴を捉える技術はものすごいです。私は趣味でバンドマンの似顔絵をたくさん描いた経験があるため、顔の「捉え方」はある程度わかるのですが、現地でカラー色紙30分とかは別格です。

東城
東城

あの技術力は、2~3万円/枚の価値はあると思います。